IT業界取るべき資格と取らなくてもいい資格

資格
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40代SEでインフラをやりつつ、時折開発しつつ、たまに情シスのおじさんが、取るべきIT資格とそうでない資格というものを持論で述べたいと思います。

またこの記事はあくまで私自身の経験から得た持論ですので、参考程度にしていただけると助かります。

この記事により起きた読者様の不利益に関して、私は一切の責任を負い兼ねますのでご了承ください。

この記事の対象読者

  • IT業界未経験者でIT業界で働きたいがどうすればいいか困っている人
  • すでにIT業界で働いているが望んでいる業務に就けず、希望している業務に転身したい人

この記事を読んで得られるメリット

  • IT資格を取得するべきかどうか悩んでいる人がどうすべきかのヒントになる

私の保有資格

私の保有資格を列挙してみました。基本的に国家資格ではなくベンダー資格とベンターニュートラルな資格のみとなっております。

  • LPIC レベル1(非アクティブ)
  • LPIC レベル2(非アクティブ)
  • LPIC レベル3(301のみ)(非アクティブ)
  • ORACLE MASTER 11g Bronze
  • ORACLE MASTER 11g Silver
  • ORACLE MASTER 11g Gold
  • LinuC レベル2
  • LinuC レベル3(303のみ)

私の経歴

私は、40代SEでインフラ、データベース、開発まで様々な業務に携わってきました。

学歴ですがとある三流文系私立大学に入り、単位が取れず除籍になっているのだと思います。

なので事実上高卒です。

そんな文系で低学歴な私ですが、就職氷河期に運良くIT系企業のスタートアップに入社することができました。

ただただ若かったからかもしれません。

ほとんどPCを触ったことがない状況でもありました。

初めて決まった出向先に「できる」シリーズの本を持ち込み、Officeの操作方法を学びながらの業務でした。

今だったらあり得ませんね。

そんな中初めて与えられた業務が、某通信インフラの基盤のテスト業務でした。

Linuxで構築されており、勿論PCもろくに操作できないのですから、コマンドラインでOSを操作するのは当時の私にとっては衝撃的な印象でした。

それからというもの私はLinuxというOSに魅了され、自宅にあった父親のPCに勝手にディアルブートしたりして遊んでました。

テスターという立場でLinuxに携わっていくうちに、実際に構築業務を行いたいと思うようになりました。

ところがそうは思っても未経験者がなかなかやりたいプロジェクトに入ることはできませんでした。

そこで私は何を考えたかと言うと、当時Linuxの資格といえばLPICだったのでLPICのレベル1を取得しました。

周りに持っている人もおらず、勉強の仕方もわからなかったので、試験取得までに1年以上かかったと思います。

LPICレベル1を取得してから、某期間インフラの設計構築案件に見事参画することができるようになりました。

ちなみに最近取ったLinuC303ですがこちらは3週間くらいで取得できました。

慣れって怖いものです。

私はLPIC レベル3まで取ったらデータベースエンジニアとしても働きたいと思い、ORACLE MASTERの取得もチャレンジしました。実際データベースエンジニアとしてのプロジェクト参画もできました。

その後アプリ開発もやりたいと思い、プログラミングの勉強会に参加し、Web系企業のプログラマとして転職することもできました。

ですがここは失敗。自分のやりたい職業を追い求めるあまり、家族への相談もなしに年収の低下を受け入れてしまいました。

この失敗を経てインフラSEに戻ります。そこではインフラSEをしながら、時には開発もやらせてもらえるという美味しい職場でした。年収も元の年収に戻り一安心でした。

それから1社渡り歩いて現職に至ります。

現職では客先のインフラ保守をしつつの開発のお手伝いをやっています。

自社の情報システム部門のメンバーでもあり有意義な毎日を送らせていただいてます。

チャンスを掴んだら…

自身が望むプロジェクトへの参画や会社への入社が決まったら、死に物狂いでついていきましょう。そうすればそれがあなたの業務経歴となります。

資格取得は手段であって目的ではない

資格の取得は手段であって、目的ではありません。

あなたが資格を取得することによって、あなたの履歴書や職務経歴書の見た目を彩る程度のものです。

その資格を取得して、どんな業務について、どんな苦労をして、どんな問題を解決してきたかというところが最終的に重要になってくると思います。

取るべき資格は何か?

今はAWS、Azure、GCPなどクラウド関連の資格が有用でしょうか。

その上に載ってくるOSの関連知識となるとLinux系ならLinuCやLPIC、Windows系ならMicrosoft Certified: Azure Administrator Associate(昔はMCPと呼んでいたのですが今がどれに相当するのかわかりませんでした。誰か有識者の方いたら教えてください。)とかでしょうか。

こんなことを言うと老害かもしれませんが、最近の若者はクラウドの知識はあるけど、Linuxのコマンドを知らないと言う人をよく見かけます。

DockerやKubernetesはわかるけども、Linuxはわからないといったところも同様です。

クラウド案件をやりたいならクラウド関連資格とOS関連資格、オンプレ案件ならOS関連資格かネットワーク関連資格などでもいいかもしれません。

官公庁の入札案件などの条件に国家資格のITSSレベル4相当の資格が前提条件となっていることがあるので、入札業務に積極的に関わりたいなら国家資格も積極的に取らなければなりません。

以下はベンダー資格とベンダーニュートラル資格の初心者向けの資格です。

#カテゴリ資格リンク備考
1クラウドAWS Certified Solutions Architect – Associatehttps://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/
2クラウドAssociate Cloud Engineerhttps://cloud.google.com/learn/certification/cloud-engineer?hl=ja
3クラウド試験 AZ-900: Microsoft Azure の基礎https://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/exams/az-900/
4OSLPIC レベル1https://www.lpi.org/ja/our-certifications/lpic-1-overview/
5OSLinuChttps://linuc.org/linuc1/
6OSMicrosoft 認定:Azure Administrator Associatehttps://learn.microsoft.com/ja-jp/credentials/certifications/azure-administrator/

取らなくてもいい資格は?

あくまで個人的な意見ですがプログラミング系の資格は取らなくていいと思います。

角がたつので敢えては列挙しません。

勿論体系的なプログラミング知識を得るという意味では大変有用だと思いますが、プログラミング系資格を取得していることによる採用確率のUPは望めないと思います。

どのプログラミング言語でどんなシステム開発をしてきたということがよっぽど重要だからです。

それよりも独学や勉強会などでプログラミングを勉強し、GitHub等にソースコードをあげておく方が就職場は有利だと考えます。

特にオンサイトの勉強会などは、エンジニア同士の交流の場にもなるので、それが縁となり、採用につながるなどメリットもあるかもしれません。

まとめ

IT業界で取るべき資格とそうでない資格について記載してきました。

また私の過去の経験では、資格を取得することで新しい道が開けたことをお伝えしました。インフラ(クラウドやOS系)やデータベース系の資格であれば、履歴書や業務経歴書を彩るアクセサリにはなるとおもます。

プログラミング系の資格は体系的な知識を得るという意味では取得してもいいが、採用などでは役に立たないので独学や勉強会などに参加して実際にコーディングできるようになり、GitHubなどに公開した方がいいということをお勧めしました。

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